「“月のうさぎ”に泊まろう♪」計画の実施
2003年の11月1日に電話予約
2004年の10月分の予約日である
電話がなかなか繋がらない
やっと繋がって予約できた一日を一年間静かに待つ

出発日当日、どうにかお天気はよさそう
夢にまでみた愛しい人に
一年間待ち続けて出会うかのように胸が高鳴る

伊豆は川奈ホテルにほど近い場所
少しわかり辛いが、昨年の暮に下見してあるので
迷わず行くことができた

チェックイン15時だが14時40分に着いてしまった
駐車場に車を停めるや否や
若い女性2、3名が小走りで車に駆け寄ってくる
荷物を持ってもらい竹林に囲まれた母屋へ足を踏み入れる
足元に置かれた
小さな看板と
石で造られたうさぎのオブジェ
小径の奥に母屋の入口がある
しっとりした佇まいの母屋の入口

6名ほどの従業員の方々が笑顔で
ゆるやかなテンポで挨拶をされる
「上弦」という名の個室へと案内される
(朝夕の食事処、チェックアウトの会計もこちらで)
入口の突き当たりにはこのような調度品が
いわゆるカウンターらしきものはなく
入口の左脇にこじんまりしたフロント

スタンドは陶器でできたもの
すべてが落ち着いた雰囲気をかもしだしている
食事処ともなる個室「上弦」の間入口、左足元に
さて、麻の暖簾をくぐり
靴を脱ぐ
ここで記帳をする
もっと窓際によってみよう
窓の外は竹林
座って入口の方を見る
万年筆で記帳を
すべらかで書きやすく、いかにも高そう
何年ぶりだろうか
万年筆を持つなんて…
ちょっと緊張して自分の住所すら間違えた
甘さ控え目の豆乳のわらびもち、杏のコンポート
お茶で一服
いったん母屋から出て
きょう泊まる部屋へと案内される
竹林の小径を少し歩いた所
同じく「上弦」という部屋

担当してくださる みきさんより
お部屋を案内していただく
歩きながら
少しドキドキする
どんなお部屋なんだろうか…
さて、ここが玄関
胸の鼓動は最高潮に
血圧が20くらい上がったかな???
大丈夫!血圧は低めだから…
引き戸を開けます
玄関右脇にはギラロッシュの傘が2本
お部屋はすべて離れなので必要になる
さて、ここで当たり前だけど
靴を脱ぐ

右側が居間になる
ここが、居間
電気は点いているが
少し暗い感じ

ここで、この部屋の間取図を紹介

障子を開けてみる
マウスをあててみてね!

もう少しそばに寄って見てみる

芝生の中に伊豆石で出来た露天風呂
目の前は紛れもなく太平洋
大島も見えるではないか…

居間から洗面所の方を見る
洗面所
アメニティグッズ

タオル
ばぶらし
ひげそり
シャワーキャップ
ブラシ
洗面台の下に脱衣篭がある
いい感じ
トイレ

炭が置いてある
檜の内湯
窓の外から太平洋と
露天風呂が見える
炭で統一されたシャンプー、リンス、ボディシャンプー

アロエの塩まである
カランは一つ設置されている
内湯から露天風呂へ
下駄が置いてある

マウスをあててみてね!
内湯から下駄を履いて外に出てみた
露天風呂の向こう側に行ってみる

左側に内湯が見える
居間を見る
二階建て
1階が居間
2階が寝室
床の間
左側にテレビがある
冷蔵庫
350ビールが400円也
裁縫道具と爪きり
お茶の道具
二階に上がってみる
日本家屋の階段を登るなんて…久しぶり
居酒屋ではあったけど…
寝室

板の台の上の蒲団が敷いてある
お部屋の鍵と
金庫の鍵
金庫の鍵にはうさぎのストラップが
2階から露天風呂を見る
太平洋に浮ぶizu大島

さて、温泉に浸かってみるか…

湯舟に浸かるとまるで太平洋と一体化するようで…
目をつぶると…
鳥のさえずりと虫の声
打ち寄せる波の音
たまに聞こえてくる列車の音だけが…

透明、比較的さらっとした感触
丁度いい湯温
足だけ浸かっていても充分あたたまる

窓を全開した居間から
バスタオルを巻いたまま
目の前の太平洋を眺める
無心になれる一時(いっとき)を味わう

部屋でくつろいでいると
食事のお知らせの電話がある

食事
6時から

すでに日が暮れていた
足元に灯りがある

母屋の食事処へと向かう


メニュー

巻物のように置かれている

巻物をあけると板長からのメッセージと
メニュー

それぞれのお料理に名前がついている
食前酒:秋月夜
ミントのシロップとラム酒のカクテルに
お茶のリキュールを落としたもの

先付:緑豆のチーズ豆腐
お箸

うさぎと月の紙に巻かれている
前菜:東寺

えびのゆば巻き上げと黒豆
バルサミコのかわりにこうずとオリーブオイルに
つけて食べる


シャトーグリヴィエール
気持酸味がきいている
向付:月の光

ひらすずき いしがきだい かんぱち あおりいか
白身魚には大島の海洋深層水からとった塩で
ほんわさびは、鮫皮で

川奈漁港から漁師さんから直で買い付ける
大きい市場での仲介を通さないことで
新鮮な魚を提供

器は月
照明から反射する光をあわせてのネーミング

さすがに新鮮で歯ごたえと甘味のあるお造り
焼物:山海芳醇

伊勢海老の西京ソース
(西京味噌とベシャメルソースのブレンド)
(最も力を入れたソースということで“最強ソース”ということ)
これに五穀米をブレンドした出来たての暖かいパンが添えられている
パンにソースをつけて食べる

伊勢海老の甘味と
まろやかなソースが絶妙
お口なおしの
ありの実のシャーベット(梨のシャーベット)
縁起が悪いので「なし」とは言わない

器は江戸切子で出されてきた
強肴;微香楽

伊豆牛のステーキ
熱々の石の上に薄切りのりんごが敷いてあり
そのうえにヒレ肉がのっている
オニオンとリンゴのソースをかけていただく
酢の物:万華鏡

千枚かぶらにあおやぎ
ほたての上にマスカット
菊の花
土佐酢のゼリー
お食事:磯の香

磯の香りがする
はんば海苔とさざえのたきこみごはん
豆腐となめこの赤だし
お漬物と一緒にいただく
水菓子:たまゆら

酒粕のブラマンジェ
パンプキンのモンブラン
次郎柿のあぶり煮

食事が終わったあと
母屋の二階へ行く
お土産などが売っているが売店というよりも、
ギャラリーといった感じ

調度品と共に食事に出てきた器や
もちろん炭シャンプーなども売っている
照明も押さえ気味でオシャレな雰囲気

部屋に戻ると
レモン水と
お手紙が…

新しい板前さんからの
ごまプリンのプレゼント

板長には内緒とのこと…
甘さ控え目でとてもおいしゅうございました
またまた、わがままを言った
夕飯が食べきれず
最後の炊き込みごはんがあまったので
おにぎりにしてもらった
わざわざ部屋に届けていただいた

そして全部食べた
ごろんと横になり
テレビをつけたら
新撰組の坂本竜馬(江口洋介)が殺された

見ているうちについうとうと…
仰向けになり天井を見てたら…zzz
気がついたら11時
改めて温泉につかる

月が出ていた
上弦の月だった


朝が来た
あわてて写真を撮る
雲が出ている
はっきりと日の出が見えない

朝の太平洋
残念ながら大島は見えず
太陽がかなり上がって
雲の切れ間から海に光を落とす
またまた
改めて湯舟につかる
何回目かな?

朝食
8時より
お知らせの電話がある

ひじきの煮物、海苔の佃煮
しらすとさくらえびの大根おろし
茶碗蒸
豆乳鍋

サラダ、鯵の開き、いかの梅肉ソース和え、味噌汁、ごはん

全部揃ったお膳
ごはん、味噌汁はおかわりOK
二回目に運ばれてきた味噌汁の具が違っていた
そんな心遣いが嬉しい

食後にはコーヒーのサービス

おつまみに
ドライ無花果
南瓜の種
松の実
チェックアウトは10時
とりあえずチェックアウトということで
母屋の「上弦」の個室でお茶をいただき精算となる
うさぎの形をかたどったあんずかん 飲み終わったお湯のみの底にもうさぎが…
女性用と男性用と器を変えているところもにくい演出


最後の露天風呂につかる

私たちにとっての最高の贅沢
今度はいつ来れるだろうか…

聞こえてくるのは
鳥のさえずりと虫の声
打ち寄せる波の音
たまに聞こえてくる列車の音だけ



              
おまけ