伊豆へ行こう
暮もおしせまった2003年12月21日2泊3日の旅へ出る。
今回はめずらしく1カ月ほど前から予定をたてる。
まずは、伊豆下田まで車を走らせた。
雲ひとつない天候にめぐまれ、
伊豆大島、初島、新島など くっきりと見える。
心までも洗われるほどだ。
伊豆には数えきれないほど何度も来ているが、
こんな景色は初めてだ。
石廊崎には9月末にも訪れ、伊豆最南端まで歩いた。
唐人お吉の墓がある宝福寺もすでにお参り済みなので、
今回はぶらっと歩いてガイドブックにあるレストランを探す。
それがなかなか辿りつかない。
地図からするともっと近いはずなのに…。
店をみつけたころにはもうすでに1時間ほど歩いていた。
たまには歩かなきゃね。
腹へった〜っ!
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さて次は、Megの18番「天城越え」。
車の中はもうすでにカラオケボックスに早変わり。
ミラーボールはないし、まぶしいほどの晴天なので
いまいち感情移入ができない。
ん〜っ、今日は調子が悪い!?


車は山の奥へ奥へ、旧道に入っていく。
リュックサックを背負いながら熟年夫婦らしき人たちが
道の端を歩いている。
道幅も狭く、ガードレールもなく、対向車とぎりぎりにすれ違う。
日中だからいいものの夜になったら、
ちょっと恐くて通れそうにもない。
着いたぞ!「天城隧道」 車から降りるとひんやりと寒い。
冷蔵庫の中に頭つっこんでるかんじ。
トンネルの向こうで話している人たちの声が響いてくる。
「幽霊の名所」とも聞くけど、なんともいえない冷気と、
うっそうと生い茂る木々で太陽の光がとどかないかんじが
そんな空気をかもしだしている。
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♪あなたと〜越えたい〜     天城越え〜♪
Megは越えたよ!Golと越えたよ!
歌の主人公は願望があっても越えられなかったんだね。
叶えられない恋もあるよね。
さて本日の宿泊地「風のぼん」に向かおう。
2003年夏にオープンしたばかりの宿。
伊豆川奈の住宅地にポツンとある。
TV東京のアドマチック天国でも放送していた。
部屋数が少ないということ、露天風呂付客室ということで 選んだ。
住まいを「宿」に建て替えたといった感じでこじんまりしている。
入ってすぐにちっちゃいカウンターがある。
誰もいない…。「こんにちは〜? すいませ〜ん?」
すぐわきの厨房から番頭さん?御主人?が現れ、
名前・住所を記入したあと、鍵を渡される。 「夕飯は6時にお願いします」と一方的。
二人で言われたとおりに玄関すぐ脇の階段から2階へ。
8畳くらいのユニットバス付きの洋室。 ベランダには陶器でできた露天風呂。
夏に子供を遊ばせるプールみたい。 部屋にはお茶やポットも置いてない。
冷蔵庫の中には発泡酒しかない。 アサヒスーパードライかラガービールが欲しい。 風呂上がりにクイッといきたいしね。 まずは、地下にある貸切露天風呂へ。 まわりが住宅地なのでなんか落ち着かない。
湯温がぬるい。上がると寒い。 しばらくつかっていても上がると寒い。温まらない。
カランひとつで、順番に洗う。 トイレとバスが一緒になったお風呂には入りたくないしね。 夕飯は食堂で。 私たち以外に3組。 食事内様は全体的にバランスはとれている。
ただ、心に残らない。 料理の説明が足りない。
食材を尋ねるたびに板さんに聞きにいく。 食事のあと、ベランダ風呂に入る。
これが思いのほか良かった。 しばらくつかっていると眠くなりそうな湯温で 体の芯まで温まるかんじ。

3〜4人くらいでやっている宿のようだ。 雰囲気は悪くないのにもったいない。 チェックアウトの時、おかみさんらしき人に 「やはりお茶やポットは用意しておいた方がいいですかね〜?」 と聞かれた。
また来たい!とも思えなかったので「どうでしょうかね〜?」と 言葉を濁すしかなかった。 注文を言い出したら止まらなくなりそうなので…。
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